松原の家

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小さなお子さんがいる共働きのKさん一家の住まいです。
築25年のご実家を2世帯住宅にリノベーションしました。

4つの寝室群の中央に「広場」をプラスし ひとつながりの空間に

新築時に将来の改修を見越して、壁を大きく抜くことを可能にする大梁が用意されていました。そのおかげで個室と廊下だけだったフロアを、ひとつながりの空間に変え、子世帯のおおらかな生活空間を生み出すことができました。

中央のホールは、家じゅうのスペースをつなぐ「広場」とも言える場所。その広場の周りに、リビング・ダイニング、寝室、洗面トイレ、浴室、玄関、仕事部屋が連なります。
「広場」を通して、各スペースの楽しい風景が、家全体に伝わります。

ホール床のフローリングには接ぎ跡があります。これはリノベーション前の壁と収納の跡です。家の記憶としてあえて残しています。

天井からの光と風

食卓は、もともとフラットだった天井の一部を抜き、光と風が感じられる空間にしています。コンパクトなダイニング・キッチンも空間の抜けをつくることで面積以上の広がりが感じられるようになりました。照明や植物などをハンギングできるよう既存の天井下地を残しています。

読書好きを支えるデスクコーナー

そして、キッチンの隣は「ブックカフェのようなワークスペース」。読書や書きもの好きの様子がうかがえる楽しいデスクまわりになりました。机の天板は施主支給、本棚はDIYで取り付けています。工事の終盤に訪れたコロナ禍。現在は在宅ワークで大活躍するスペースになっているそうです。

キッチンカウンターとデスクのある場所は、高さ制限よって屋根が下がり、室内の端では1.8mほどの高さしかありません。そのためキッチンやデスクの奥行きを深くしてレンジフードなどが適正な高さになるように調整。それによって、カウンターやデスクの奥に物を置くゆとりが生まれ、キッチンもワークスペースも、ツールがしっかり置ける作業スペースになりました。天井付近にもオープン棚を設置。琺瑯の調理器具やアラジンのポットが置かれ、レトロな雰囲気でまとめられています。

お気に入りがぎゅっと詰まった台所とワークスペース、忙しい毎日が楽しくなるような居場所になりました。

床と壁タイルでレトロな雰囲気

Kさんのイメージが一番詰まっている「レトロな雰囲気のキッチン」。床は70年代のリプロダクション柄のクッションフロア。ぜひこれで!と写真を見せていただきました。それなら!と、壁はランタン柄のモザイクタイルに。アラベスク模様で揃えました。

ニュアンスのある施釉タイルは、存在感があって柄物の床との相性もよく、ベージュの目地によって優しく落ち着きのある仕上がりになりました。

仕事部屋の距離感

ご主人の仕事部屋は玄関に近い北側にあります。安定した柔らかな光が入るアトリエです。ホールを介して家族のスペースと連続しています。引戸の開閉によって仕事に集中するモードとリラックスするモードを切り替えることができます。

思い出の記録やお絵描きができるマグネット黒板

寝室への入口と洗面まわりの壁には、黒板塗料をDIYで塗装しました。ご家族の写真や、家づくりの図面を楽しくレイアウト。下の方は、お絵かきボードになっています。

マグネット下地の上に黒板塗料をDIYで施工。

扉にも黒板塗料を。
丁寧な作業が続きました。

玄関ドアも予め2つ設置されていたため、容易に子世帯の独立玄関を設けることができました。
玄関は一つの広いスペース。まずは可動棚とパイプを設置して、今後のライフステージに合わせ更新できるようにしています。

新築時にご両親が用意していた次世代へつなぐ仕組み。それを最大限に活かしながら、シームレスでフレキシブルなスペースづくりを目指しました。今後もその時々の暮らしに合わせてカスタマイズをし、長く住み続けていかれることを願っています。

松原の家

建設   | 1995年
改修   | 2020年
用途   | 住宅
構造   | 枠組壁工法木造

施工   | 大成建設ハウジング(新築・改修 共)
写真   | オープンヴィジョン

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