深大寺の家

弾力的にオンとオフを切り替える

小さな子供を育てる家族のための、仕事場を併設した住宅です。
気配がわかるひとつながりの空間でありながら、パブリックな仕事場とプライベートな生活の場を共存させることを考えました。

敷地は旗竿敷地。全体は土地の形状に沿ってL型の平面形をしており、空間が折れ曲がることで、自然に手前と奥の2つのエリアが生まれます。

1階の手前は「仕事場」、奥は「打合せスペースを兼ねた食堂」。2階の手前は小さな遊び場である「娯楽室」、奥は借景の植木畑を見渡す大きな「居間を兼ねた寝室」です。1階よりも2階、そして奥に行くほどプライベート感が強くなっていきます。

昼間は1階全体を仕事場として使い、夜は食事と同時に食堂がプライベートな家族の場へ変わります。食後は2階に移動、入浴や娯楽などの寝るまでの時間を過ごします。忙しいときは1階に留まり仕事を再開することもあります。身じたくがすべて2階で完結できることも、スムーズな公私の切り分けができるポイントです。

時間によって弾力的にオンとオフを切り替える住まいです。

東京都調布市深大寺。この辺りは古くから造園業が栄え、今も植木畑と住宅地が同じくらいの割合で混在している地域です。そんな緑多き町並みに馴染むよう、武蔵野の林とともに家があるような佇まいをイメージしました。

庭は2つ。オープンなアプローチの庭と、植木畑を借景にした落ち着きのある奥庭です。窮屈になりがちな旗竿敷地にありながらも、庭や隣家との隙間に開くことで開放的で明るい空間にしています。

深大寺の家

竣工   | 2017
用途   | 住宅

構造設計 | 馬場貴志構造設計事務所
照明計画 | 木下麻里
作庭   | 北中植物商店
施工   | 栄港建設
写真   | OV

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