住環境は育てるもの

建築, 環境, 都市 2009-09-02

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この住宅地はどこだと思いますか? アメリカ? いいえー、日本なのです。
道から見えるのは緑ばかり。こんな住宅地はじめて見ました!

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仙台の泉パークタウン。昭和40年代に開発されたベッドタウンです。多くの公園があり、商業施設や大学、図書館、スポーツ施設なども組み込まれた大規模な住宅地です。パークタウンという名の通り、池をもつ公園がいくつもあり、その周りを戸建て住宅の街区が囲んでいます。そして街区をつなぐ幹線道路には、きちんと整備された気持ちのよい街路樹。道路からの建物の引きにも余裕があって落ち着いた雰囲気です。その引きの部分には高さ違いの奥行きのある植栽が施されており、それぞれの住宅で植栽を楽しんでいる様子も重なって、統一感と華やかさと活気がありました。お隣との境界もすべて生垣や植栽で、住宅の裏となる部分にもホッとする場所がありそうです。

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上の写真のように、通常であれば宅地の背割りにあたる部分に緑道があったり、それらをつなぐフットパスがあったりします。緑を共通項にしながら性質のグラデーションをもった環境が住宅のまわりを取り巻くことで、豊かで居心地のよい場所になっている気がしました。

こんな環境を共有できるのは、郊外に住む魅力ですね。共有の価値を組み込んだ住宅地のデザインと、住環境を育てる楽しさや心地よさを共感しながら活動する管理組合が組織できれば、こうしたまちが増えていくことでしょう。

育てたい人増えていると思います。

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