活版印刷体験

技術 2009-02-01

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活版印刷のワークショップに行ってきました。

ずっとやってみたかった活版。蔵前にある「ユニバーサル・レタープレス」さんで体験させていただきました。蔵前は問屋や町工場が多く、古くなったそれらを改装した工房や店舗が増えているエリアです。散策しながら向かいました。ものづくりが似合う街です。

今回体験した活版印刷は、手書きやデータの原稿を版に起こして印刷する方法でした。活版印刷ならではのプレスされた凹みが感じられるものにしたいと思い、単純な文字の原稿で空押しに挑戦しました。けれど見込みが甘かった!大変なことになりました…。

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まるこ店長のご指導のもと、まずは前もって作っていただいたプラスチック版を印刷機にセッティング。そしてうしろの4つのねじを交互に回して版の出を調節。これがうまくいくとプレスが均一になります。なかなか微妙で難しい。インキをつけない空押しですから力が偏ると中途半端な姿になってしまいます。ここだけは慎重にやりました。甲斐あって均一にはなったものの、今度は凹み具合がいまいち。関さんまで加わって、柔らかい紙でクッションを作ってくれました。なかなかよい感じ。あとは手でレバーを押して印刷です。けれどこれが大変!めいいっぱい押してやっとなんとか見える凹み。レバーは片手しか乗らない幅なので、両手を重ねて全体重をかけ、ついに足が宙に浮きました。その姿がかなり可笑しかったようで作業日報に載っています(笑)。しかし10枚が限界…。あとはインキで刷ることに。シルバーを選びました。こんどは楽々。大変でしたがどちらもなかなかよくできました。

一昨年の「活版再生展」以来とくに気にしていたからかもしれませんが、活版の印刷物や記事を最近よく見かけます。しかし印刷所は減っているようで。若い世代に引き継がれて欲しいです。次回は印刷屋さんに頼んで本格的な凹みに挑戦、そして活字を組むこともいつか試してみたいと思います。

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